昆布の危機を救え!プロジェクト 昆布干し体験
一般社団法人 海藻文化振興会は、次世代を担う若者を対象に「はこだて海藻アカデミー 昆布の危機を救え!プロジェクト 昆布干し体験」を開催しました。より深い海藻の知識を求めるユース世代に学びの機会を提供し、支援する「海の人づくり」。ユース世代が地域課題に向き合う姿が世代を超えたメッセージとなり、未来の豊かなまちづくりの原動力になることを目的としています。函館市の生徒さんやご家族を対象に、根崎地区で、天然の真昆布干し体験をしました。海藻について知って、体験して、学んで、興味関心の喚起や価値を感じてもらえる人を拡大していきます。
はこだて海藻アカデミー2026「昆布の危機を救え!プロジェクト 昆布干し体験」
・日程/2026 年8月5日(水) 8:00〜13:00
・開催場所/函館市根崎地区および海洋総合研究センター
・主催/一般社団法人 海藻文化振興会
【函館市根崎地区 昆布干し体験】
開催にあたり、事務局長の布村より開会の挨拶させていただきました。「皆さん、本日は、お集まりいただきありがとうございます。天候にも恵まれ、絶好の真昆布干し日和となり、初めて参加の方も、地元漁師さんがどんな風に、昆布漁をしているか体験し、学んでいただければ幸いです。慣れない浜での作業になりますので、安全第一で、ご参加いただければと思います」とお話されました。また、函館の大泉潤市長も、ご参加いただきました。昆布干し体験では、地元漁師さんの説明を受けながら、子供たちが、自分の身の丈の何倍もある天然真昆布を、一生懸命に干し場へ引っ張って、並べました。さらに、漁師さんから昆布を取る道具に触らせていただき、それがとても重く、さらに昆布自体の重さもあるため、漁師は筋力や体力が求められると、子供たちはしみじみと感じていました。
【基調講演「昆布の危機を救え!」北海道大学大学院水産科学研究院 如澤侑汰先生】
講演では、北海道大学の如澤侑汰先生から昆布の危機について、お話をいただきました。はじめに、海藻についてお話をされました。海藻は、海に住む藻類で、光合成を行うことや色で「緑藻」「褐藻(昆布など)」「紅藻」に大別されること。海藻がある場所は、魚の産卵、隠れ場になること。磯焼けは、藻場が減って岩肌だけになる状態で、北海道など冷たい海域では、かなり深刻化しているとのことでした。磯焼けの原因としては、海水温の上昇やウニが増え過ぎて昆布を食べてしまうことが挙げられました。最後に、子供たちから「ウニを全部捕れば、昆布は元に戻りますか?」と、質問がありました。先生からは、「一時的には回復が進むが、他の要因が残るので難しい」とのことでした。また、この昆布の危機や磯焼けの解消には、原因は単一ではないため、複合的な対策を行う必要があるとも、お話されました。さらに、昆布が戻るまで世代が変わっても、継続できる取り組みが必要で、漁師や住民、研究者、行政、企業などの協働が鍵となることでした。参加した子供たちは、先生から学んだことを、自分たちなり受け取り、昆布の危機を解消するために、質問したりアイデア出したり、興味関心が高まる機会になりました。
【昆布チップ調理体験】
調理体験では、間引き昆布、がごめ昆布、北大がごめ昆布と3つの種類を材料に使いました。先ずは、シンプル調理で、揚げたり焼いたりして、食べてみました。その後、おやつ作りをする感じで、チーズや餃子の皮、マシュマロ、ホワイトチョコレートなどで調理しました。子供たちも、最初は「どうなるのかな?」と半分、実験的な感じで、半信半疑な顔でした。しかし、どれも美味しかったようで、味わう瞬間の満足そうな表情が何度もありました。さらに、食べた感想を共有したり、今度は、こうしたら美味しくなりそうなどと、工夫やアイデアが、次々と出てきて、真剣に試行錯誤している姿は、印象的でした。
【海洋総合研究センター内の探検】
最後に、函館市国際水産・海洋総合研究センター内を探検しました。エントランスからスタートし、キングサーモンの幼魚に餌やりコーナーを体験しました。そして、エントランス奥にある大型水槽や函館海域で生息する魚や熱帯魚を飼育展示している水槽を見学しました。その後、函館港を一望できる展望ロビーに行きました。函館港の海越しに、函館の絶景が楽しみ、子供たちも嬉しそうな顔を浮かべていました。さらに、海洋総合研究センターの奥に潜入すると、様々な実験や解剖、海洋調査する企業や大学、研究機関などが集まっていました。最後に、マイナス30℃の冷凍庫を体験し、海や魚、海藻の学びを深めることができる貴重な機会となりました。










